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IPWカフェを開催しました (2021年10月28日)

春日部市第7地域包括支援センターの伊藤衛先生をミニレクチャーの講師に迎えて、4回目となるIPWカフェを10月28日にオンラインで開催しました。


 「地域包括支援センターの役割と地域支援について」をテーマとするミニレクチャーでは、「後期高齢者が急増する2025年問題・2040年問題」「健康寿命を延ばして、高齢者自身も最後まで楽しく・生きがいを持って・元気に、働くことができる環境」「地域包括ケアから、生活困窮世帯・障がい者・子育て世帯の支援も視野に入れた『地域共生社会』へ」「ケアマネージャーや地域包括ケアセンターのスタッフに求められる資質」「春日部第7センターで行われている『ふれあいウォーキング春日部』の取り組み」などをお話しいただきました。


 今回のIPWカフェで特に印象が強かったのは、ミニレクチャー後の伊藤先生と参加者のやりとりです。


●包括センターのスタッフとしてのやりがいや、逆に行き詰ってしまう時は?

という質問への下記のお答えには「非常にいい例えだ。私も早速使わせてもらおう」

というお声をその場でいただきました。

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要介護者・高齢者に関わるありとあらゆる悩み・困りごとが持ち込まれる包括センターのスタッフのやりがいは、救急救命士のように「最初に施しをする人」であること。

「流れてきた野菜を最初に洗う人」と例えることが多いのですが、それで伝わりますか? それぞれの野菜は泥を洗った後、色々な人の様々な工程を経て素晴らしい料理に仕上がってゆくわけですが「その最初の接点になるのが自分だ」と自負できる点にやりがいを感じています。

 孤独死・多重債務・ゴミ屋敷・その他つらい場面は無数にありますが、それらも含めて「つらいけど楽しい」と感じられる人でないと燃え尽きてしまいます。大変ではあるけど、それに見合うやりがいもある仕事です。

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また、

●私も地域包括ケアセンターに勤めていますが、65歳未満など、支援を繋げたい病院などに受けてもらえないケースや、「ご近所トラブル」など、センターではどうにも解決しようのない問題が持ち込まれる場合があります。そういった場合、何を心がけてどんなことをされていますか?

という質問への下記のお答えに対しては、事後のアンケートでもさまざまな職種の参加者の方から「燃え尽きないためのガス抜きの上手さが本当にスゴイ!」といった類の賞賛のお声を多数いただきました。

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障害者福祉や介護保険など複数の支援制度の対象となりうる方の場合、制度の移行時に非常に難しいことになる場合がありますし、統合失調症かと思われる幻視・幻聴によりご近所へのクレームを訴えてトラブルになるケースなど、我々のところにも解決困難なケースが多数あります。こうした場合には、「共感すること」を重視して対応を行っています。

 さらに春日部第7センターでは、月に一回程度の頻度で、4名のスタッフ全員が一台の車に乗り込んで現場に行く「困難事例まわり」を行っています。これは困難事例の情報を全員が共有することで、問題を一人で抱え込んでしまった結果の「燃え尽き」を防ぐ効果がありますし、現場へ行った際に、トラブルになっているご近所さんに声をかけることで、相手方に「私のことを気にかけてもらえているんだな」と思ってもらえる、という効果もあります。

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 今回の意見交換が非常に盛り上がった理由には、深刻な話題でも明るく・爽やかにお話しいただけた伊藤先生の人柄ももちろんですが、参加者の輪が広がってきた点にもあると考えています。

 これまで「手探り」で行ってきたIPWカフェも、回数を重ねることで少しずつ「らしさ」が見えてくるようになりました。これからも幅広い参加者が興味をもって・楽しめる「らしい」会にできれば、と思っています。

ミニレクチャーの一コマ「地域包括ケアから地域共生社会へ」

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