県内の職能団体と協力して、現職者向けの多職種連携に関するワークショップを2019年11月、埼玉県立大学で開催しました。「連携が必要だとはみんなわかっているのに、なかなかうまく実践できていないのでは」という共通認識から出発して、このワークショップでは、各自が持っている「連携」のイメージをすり合わせ、深めていくことを目指しました。
連携のプロセス達成度を測るアンケートと、地域基盤型IPWコンピテンシーの講和で、連携にはどのような能力・振る舞いが重要で、各プロセスで何をすることが必要なのかを理解したところで、事例検討スタート。事例について、どのような支援ができるかではなく、「連携がうまくいっていない支援チームに対してどのようなアドバイスができるか」を多職種混合のグループで検討しました。短い時間でしたが、患者さんご本人の思いを尊重する、職種によってみているポイントや優先順位が違う、生活を支える上で住まいなどの住環境も大切である等、グループワークを通じて多くの気づきが生まれていました。
多職種で、しかも建築分野も参加して、じっくり議論ができるということが、普段のカンファレンスや同じ専門職同士で行う研修と違う、SAIPEの多職種連携ワークショップの特徴なのかも、と感じた半日でした。
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